のんびりいこうよぉ

障害児の父です。障害者関連、スーパーセブンとW650、プラモデル作成、そして福岡出身なので福岡ネタが大好きなアラフィフMBAホルダー。

子育てでイライイラしないためにのコツ

どうしてウチの子はこれができないんだろう。

どうしてウチの子は何回も同じ失敗をするんだろう。

子供と接していると、そう思うことが多々ありませんか。

ただし、これは子供に対して言えることだけではなく、夫婦で言えば相方に対して、仕事場で言えば同僚や上司に対して、政治のことだったら政治に対して、って感じで本質的には自分の身の回りにいる全員がそういったイライラの対象に当てはまることだったりします。

このイライラは言い換えれば「こうあって欲しい」という願望のとのギャップが大きい時に湧き起こる感情とも考えられます。

そして「こうあって欲しい」というのは少し背伸びした将来を期待したようなものではなく、どちらかというと「こうあるべきだ」と言う強いこだわりによって引き起こされています。

つまり「こうあるべきだ」と言う強いこだわりがあり、そのこだわりに沿った結果でない場合にイライラしているんです。そして、その「こうあるべきだ」っていう強いこだわりを持っている内容については自分自身ができているから余計にイライラします。

私は子供の頃から勉強ができる子供ではありませんでした。なので子供の学校の成績が良くないからといって子供達を怒ることはしません。

ただ私自身が遅刻が大っ嫌いなので5分前行動が当たり前になってます。

なので高校2年生の息子が前の日に部活の関係で朝7時には家を出るって言われると、その時間から逆算してお弁当を作る時間や朝食の準備をする時間を考えてます。そうやって、こっちが逆算して準備し遅刻させないようにしているにも関わらず7時過ぎても学校に行く準備を終えてない息子を見るとイライラしてしょうがない。

息子は7時って言っているけど、頭の中の計算では1本遅い電車でも間に合うから7時半に出ても問題ないと思ってギリギリまでダラダラしています。最近は考え方を変えて「早くて何時に家を出るの?」って言う聞き方にしています。そうしたら、こちらはその時言われた時間に合わせて弁当や朝食の準備を終えれば良い訳で、そのあとはどうぞ頑張って遅刻せずに学校に行ってくださいって感じです。

イライラする原因

イライラする原因は、「こうあるべきだ」と言う強いこだわりがあり、相手がその通りに行動してくれない場合に起こります。

そして厄介なのはこの「こうあるべきだ」と言うのは人ぞれぞれ違ってことです。例えば時間に厳格な人もいれば時間にルーズな人もいます。掃除得意な人がもいれば、掃除が下手ない人もいます。料理が得意な人もいれば、料理が苦手な人もいます。と言うように、みんな違って当然なんです。

この「みんな違って当然」と言うことが頭では分かっていても、いざ自分の身に降りかかってくると怒りから忘れてしまいイライラしてしまうのです。

イライラしないために

ではイライラしないためにはどうすればいいか。

高二の息子の家を出る時間の件では、私の中では「7時に出る」と言うのは「約束時間に到着するために安全を見込んだ上で行動を開始する時間」と捉えていました。しかし息子は「できればこの時間に出発したいけど、最悪その時間じゃなくても問題ない時間」として私に教えていた訳です。

もう少し深く考えていくと、私は遅刻させないために家を出発させる時間に関心があり、息子は遅刻しないように行くから家を出る時間をとやかく言われるのは嫌だけど、聞かれたからとりあえず答えるって感じです。

このギャップがあるからイライラする訳ですよね。でもちゃんと話をして相手の考えが聞ければ、「なんだそう言うつもりで言っていたんだ」ってことで、その上でどうすれば良いかを考えることができます。

イライラ採点

自分と相手のギャップを探るためには相手と話をする必要があります。

そのためにはイライラしている状態で話をしても良い結果を生む訳がありません。逆に傷口を広げてしまう結果になりかねません。そのために私が取っている方法は一旦自分を落ち着かせるために5秒から10秒間なにも言わずに沈黙します。この時に怒りの評価点がピーク時から下がっているのであれば話を継続しますが、下がっていなかったら別の機会に頭を整理して話をします。

自分の関心点を見直す

息子は遅刻はしないように家を出るから、家を出る時間について干渉しないで欲しいと言うのが彼の本音でした。よく考えれば高校生ですからね子供扱いされることに抵抗を覚えるのも当然の話です。

そうはいっても部活の活動内容と学校行事によって朝家を出る時間に幅があるんですよね。先日は部活で大会があるので朝5時には家を出たいという日もあっり、中間・期末試験で部活が休みって事もあるので、目安となる時間がが全く無しにお弁当や、朝ごはんの準備はできないため何か目安になる時間は知っておきたい訳です。

そこで「早くて何時に家を出たいの?」って聞き方を変えた訳です。

対人関係でイライラしないために

何回も同じことを書きますが、「こうあって欲しい」と言う強い拘りは、「普通はさぁ」とか「本来なら」などの言葉で置き換えられたりします。この「普通」って誰にとっての普通か。この「本来」は誰にとっての本来か。これらをよく考えることが重要です。

日本人にとっての普通とアメリカン人にとっての普通は同じ部分もあり違う部分も違います。

私にとっての普通と相方にとっての普通も同じ部分もありますが、当然違う部分もあります。

まずは、そこを知っておくこと。

イライラしている時こそ、一呼吸おいて話題を継続するか後日別機会に話をするかを考える。

そして、自分自身が何にイライラしているのかを考える。

ポイントとしては他人を変えることは相当難しいので変えるべきは自分です。ただ変えるべきは自分と書きましたが、180度自分を変えることは不可能ですが、5度くらいあるいは10度くらいなら変えることはできると思います。

また変えることは決して後ろ向きな妥協ではありません。むしろ自分がイライラせずに過ごすための前向きな妥協です。なので、なぜ自分ばかりが折れなきゃならないんだろうというように考えるのではなく、むしろ自分の手のひらの上で相手を転がしているくらいのイメージの方がいいです。

息子とのやりとりの中で、家を出る時間は息子を信用し、そっちに任せることにしてました。そこから私は学校に遅刻させないためというところから、お弁当や朝食を準備する時間を知ることに頭を切り替え、聞き方を「早くて何時に家を出るの?」というように変えました。

私も未熟な人間です。未熟ゆえにこれまで書いたことが毎回完璧にできている訳ではありません。しかし10回中7回くらいはできているように思います。

最後に

ここまで書いてきてよく考えると障害を持っている次男に対してはイライラは全く起きないんですよね。

それはなぜか。

私の常識と次男の常識に共通部分があまりにも少なすぎるからです。

先にも書きましたが私の普通と相方の普通、同じ部分もあれば違う分もあります。この同じ部分が多ければ多いほど違う部分のことを忘れがちになるんんだと思います。そういった意味でも私と次男の常識はあまりにも違うんですよね。なので最初から彼を理解しようと努めるし、どう接すればこちらの意図した行動をとってくれるか試行錯誤の連続です。そしてその試行錯誤が実った時には嬉しいんですよね。

障害児である次男の場合は、ヒステリーを起こすとなかなか治りません。そんなとき「最初はグー。じゃんけんぽん」と言って次男にじゃんけんを仕掛けると不思議とゲラゲラと笑い出したりします。もちろん連続して何回も使える裏技じゃないので3回くらいやると息子も飽きてくるので目安は3回です。というように次男を理解するために観察と実践を繰り返すのが当たり前な状況です。逆に怒るとヒステリーを出し、それを治めるために更に労力を費やすので怒った方が疲労度が半端ないです。

ひょっとしたら我々は知らず知らずのうちに相手のことを知ろうとする努力を怠り、自分を相手に押し付けてて、それが上手くいかない時にイライラしているのかもしれませんね。

そうではなく自分と相手は違うものだとして、いかに理解し合うかを考えながらコミュニケーションをとれば誰に対してもイライラも減るように思います。

今日も子供達に教えあれました。