のんびりいこうよぉ

障害児の父です。障害者関連、スーパーセブンとW650、プラモデル作成、そして福岡出身なので福岡ネタが大好きなアラフィフMBAホルダー。

ケーターハムと言う車

私が趣味の車として乗っているのが、このケーターハム・スーパーセブンです。

このスーパーセブンですが、見た目からおおよそ想像できるかもしれませんがドア無し、屋根(幌は取り付け可能)無し、エアコン無し、カーオーディオ無し、カーナビ無し、パワステ、パワーウィンドも無い、無い無い尽くしな一風変わった車です。

歴史的には1973年に設立されたケーターハム・カーズという会社が、ロータス・カーズ社からロータス・セブン(詳しくは諸説色々あり、泥沼な話があるので割愛します)の製造権を引き継ぎ、製造よび販売を行ってきました。

ケーターハムの基本的な構造はフレームが補強された程度で、1973年当時から大きく変わっていません。そしてケーターハムの歴史は搭載されているエンジンの歴史と言われるくらい、載せるエンジンの変更はなされてきましたが、それ以外は約50年間大きな構造変更が行われていません。

そういう背景もあり、今風じゃなくどこかクラシックな外見を維持しつつも今でも製造販売さています。そのため1970年当時に製造販売されスーパーセブンと今現在新車で手にいれられるスーパーセブンを並べて置いても、スーパーセブンに詳しくない人が見れば、その違いを見つけ区別をつけることは非常に難しいと思います。

実際、スーパーセブンに乗っている私も外見の違いから古いものか、新しいものかを区別をする事は困難で、所有者の方に搭載されているエンジンを聞いて、おおよその製造年がわかるというくらい外見から新旧を見極めるのは難しいです。

タミヤ1/12スーパーセブンJPEから学ぶケーターハムの構造

ケーターハムは中空の菅材を使用して組み立てられたフレームを使用しています。

 

ボディーは、この中空の管材で組み立てられたフレームにアルミパネルを取り付けたものになります。

 

あとはこれにエンジンやサスペンション、タイヤなど、車として道路を走らせるために必要最低限の部品を取り付けて完成となります。写真はタミヤから発売されているケーターハムスーパーセブンのJPEという形式のプラモデルになりますが、実際の車もおおよそ似たようなもになります。

このように中空の管材を使ったフレームにアルミパネルを貼ったボディーにエンジンを載せ、道路を走るために必要最低限の部品だけを取り付けたのがロータ・スカーズ社から発売されたロータス・セブンの基本コンセプトで、それを今も脈々と受け継いでいるのがケーターハム・スーパーセブンという車になります。

ロータス・セブンからの基本コンセプトは継承していると書きましたが、時代の変化に応じて細かいところは少しつづ変わっており、一番大きな変化はエンジンにガソリンを供給するために昔はキャブレーターを使っていましたが、今のスーパーセブンでは電子制御されたインジェクションというものを使用するようになりました。

ここではキャブレターとは何か。インジェクションとは何か。そういう細かい説明は割愛しますが、ポイントは地球環境の負荷低減を実現するためにガソリンを効率よく燃焼させる必要があったということです。効率よくガソリンが燃焼されれば排気ガスはクリーンなります。そのためには燃料供給を精密に行う必要があり、そこには電子制御されたインジェクションの採用が必要でした。

燃料供給方式がキャブから電子制御されたインジェクションへ変更されることのメリットは排気ガスのクリーン化以外にもありますが、そういった専門的な話は他の方にお任せします。

ただロータス・セブンから時代の変化に合わせてケーターハム・スーパーセブンでは少し変更を加えられていますが、基本コンセプトの大きな変更はなされていないということが分かっていただけると幸いです。またここに書いた内容はケーターハム・スーパーセブンだけに当てはまることではなく、他にロータス・セブンを模した他社のセブンシリーズの車全般にも継承されています。他社のセブンシリーズに関しては記述する機会を別に設けて説明したいと思います。

なぜケーターハムなのか

なぜケーターハムなのかを考えた時に、軽量スポーツカーの特徴である加速が良いからとか、コーナーリングが鋭いからだとか、あるいはオープンカーの特徴である開放的だとか、季節を直に感じられるからとか色々思いつきましたが、どの答えもなんか後付けの理由っぽくて自分の中で明確なこれといった答えが出ませんでした。

ただ何となくですが、見た目はクラシックだけど中身は最新のエンジンが乗っていて信頼性が高いというのが、朧げながらに自分にとってシックリきそうな答えのような気がします。

言い換えれば「見た目が古いからといって侮っちゃダメですよ」というのがあって、そこに走ることだけを楽しむために、走ること以外に必要なもの以外は一切装備されていない潔さであったり、オープンカーの要素である快適性を放棄し五感を開放させる感じが合わさっているのが私にとってのケーターハムの良さなのかなって気がします。

ひょっとしたら、それすらも後付けの理由かもしれませんが。

最後に

みなさんの愛車を考える時にも、なぜこの車なのか、その理由を明確にするのって凄く難しいことだと思いますし、その思いは同じ車種に乗っている仲間同士、あるいは皆さんだけのものなのかもしれませんね。

自分あるいは自分達と他の人は違うってことを前提に、人の愛車について否定的になるのではなく、その人の気持ちを大事にして、なるほどその車にはそんな一面があるんだ、そんな考え方もあるんだって受け入れていただけると幸いです。

愛と平和は自動車仲間を救う。Love and Peace!