のんびりいこうよぉ

障害児の父です。障害者関連、スーパーセブンとW650、プラモデル作成、そして福岡出身なので福岡ネタが大好きなアラフィフMBAホルダー。

行儀とマナーは似て非なるも

高二の長男坊が在籍している吹奏楽部がコンクールに出場するため、楽器搬出など色々な準備があるので朝6時に学校へ行かなければならないようで、5時半ごろ家を出発して学校まで送ってきました。

普段からFMを聴きながら車を運転するのが好きで、今朝はFM横浜の長松清潤住職がDJを務めるYOKOHAMA LAGOONを聴きながら走ってました。

www.fmyokohama.co.jp

その放送の中で住職が「行儀」という言葉について話をされていました。

マナー(manner)とは

行儀について書く前に、我々が「行儀が悪い」ということを「マナーが悪い」って言う場合がありますよね。そこでマナー(manner)という言葉の語源を調べるとラテン語で「手の扱い方」というのが原義でした。

これで私が連想したのが食事の際のテーブルマナーです。

そしてテーブルマナーといえばフォークやナイフの持ち方や、使い終わったフォークやナイフの置き方など、確かに「手の扱い方」です。

この食卓で食事をするときの手の扱い方からテーブルマナーって言葉が使われるようになり、さらに相手に不快を与えない服装や所作など、食事する時の方法や態度、習慣、作法など全般をテーブルマナーというようになったのかなって勝手に想像しました。

この英語のmannerの”man”の語源はラテン語で手を表す”manus”という説があります。この"man"を持つ英単語のmantainは”main”が「手」で”tain”は「つかむ」で「手でつかむ」となり、「維持する」という動詞になっていると言われています。

gogengo.me

行儀とは

行儀を私が持っている辞書で引くと「作法にかなうかどうかという点から見た立ち居振る舞い」と出てきました。

追記で「行儀」が作法にかなうか否かという観点から見た動作・態度というのに対して、「礼儀」は他人と交際する上で人として踏み行うべき規則などもも書かれていました。

「行儀」と「礼儀」も何を中心軸にして考えるかで、用いる言葉が変わってくるって面白いですね。こういう発見があるので辞書って本当に読んでて面白いです。

ちょっと話が脇道にそれましたね。

それでYOKOHAMA LAGOONの中で長松住職が仰っていたのは、行儀とはそもそもが仏教用語で、仏様の行(行い)や儀(真似るべき手本・規則)をお釈迦様が修めたもので、それが平安時代に一般の人が使うようになって、今のような使われ方をするようになったよです。まぁ、車の運転中に聞いていたので長松住職が仰っていたことを私が正確に聞き取り記憶しているかというと、その部分は大いに怪しいので話半分で読んでいただけると幸いです。

ただ仏様の行いや真似るべき手本などと聞かされると、行儀という言葉の重さや尊さをすごく実感しました。これからも恥ずかしくないように行儀を整えていきたいと思います。

最後に

言葉には語源というのものがあり、その語源と辿るとその言葉が生まれた当時、その時代を生きた人たちがどんな生活をしていたのか理解が深まるし、さらに色々な興味も湧いてくるので非常に面白いです。

今回のように行儀とマナーのように使われ方は似ていても、その語源を調べて行くと全く違うものでした。2500年前にブッダを開祖として広められた仏教が、その後6世紀ごろ百済聖明王が仏像と経典を遣わし仏教が日本に伝わり日本語に大きな影響を与えたものだとすると長い歴をかけて日本語って発展しているんだなって思えてきた。

もちろん他の宗教も日本語に大きな影響を与えています。それらについては改まって説明する必要はないと思います。

また今回仏教が日本語に与えた影響の大きさを改まって知ることができました。もちろん今では欧米の言葉が沢山日本に入ってきて日本語を進化させています。言葉って時代を反映させた、ひとつの文化なのかもしれませんね。