よく聞くロジカルシンキングってなに?
「もっと論理的に考えてよ」「それって論理的なの?」
仕事をしていると時々こういう言葉を耳にしたり、耳にしないまでも心の中で思ってたりしませんか。
そもそも論理的に考えるって、どういうことでしょうか。
簡単にいうと考えた過程を根拠をもって説明できることです。
根拠を持つ、これが大事です。
そして根拠がない説明は思い付きに他ならないでしょう。
では根拠がある考え方って一体どういう考え方ですか。
それを説明する前に、思い付きによる説明がどんなものかを考えてみましょう。
「それはわかったけど、こういう場合はどうなの?」
あなたが何かについて説明された時に、こんな質問を返しました。
そして相手はこの質問に対してスムーズに答えることができなかったとしたら、あなたは相手に対してどういう感想を持ちますか。
恐らく、ちゃんと考えてないって思われるでしょう。
では、ちゃんと考えるってどういうことかを説明すると、ちゃんと考えるとは考えるべき問いにし対して、抜けや漏れがなく、考えるべきこと全て根拠を持って考えたという状態を指します。
つまり「私はこういう場合や、こういう場合について考えて、こういう理由で、こう結論付けました」と言われると、納得感がある説明になるでしょう。
簡単な例をあげます。
「日帰りで行ける近場の温泉ってどこがありますか?」と聞かれたとしましょう。
「普段から私がよく行っている静岡の熱海温泉はいかがですか?」と答えました。
確かに聞かれたことに対して答えていますね。
この回答のよくないところは一体なんでしょうか?
この回答に対して色々な意見があると思いますが、日帰りで行ける温泉って熱海温泉以外にもあると思うのと、熱海温泉が良いという根拠が”私がよく行く”では少し弱いですよね。
それはそのはず。近場の日帰り温泉だけでは、何を考えるべきかを明確にして考え始めないのが原因だと思います。
では何を考えるべきでしょうか。
恐らく考えるべきことは「移動手段」「温泉以外に楽しみたい事があるか」「おおよその出発時間と、帰宅時間は何時か」くらいは最低頭の片隅に置いて考え始める必要があると思います。
「例えば車で移動するなら少し繁華街から離れますが、〇〇温泉が穴場的で利用客も少なくて良いともいます。もし温泉の後で美味しいご飯を食べたいなら帰りに〇〇に寄れば海の幸や、山の幸がお手頃価格で食べれて、ゆっくり過ごしても21時ごろには戻って来れると思いますよ。あと公共交通機関を使うんだったら〇〇だと駅周辺に数軒の公共温泉浴場があるし、美味しい食堂もあってお勧めです。」
完璧な答えになっているかわは分かりませんが、少なくとも「私がよく行く〇〇温泉」よりは良い回答なのではないでしょうか。
ロジカルシンキングとは考えるべき問いにし対して、抜けや漏れがなく、考えるべきこと全てに根拠を持って考える手法です。
ロジカルシンキングを行うためのツール
ロジカルシンキングをする際に用いられるツールにロジックツリーというのがあります。
これは問いに対して、考えるべきことを考えるために用いられるツールだと思ってください。
一番左側の箱に第一の問いである「考えるべきこと」を書き出します。
次に第一の問いを考える際に、考えるべき要素を真ん中の箱に書き出します。
そして、真ん中の箱に書き出した要素をさらに細かく分解して一番右の箱に書き出します。
ここまでできたらロジックツリーは完成です。さらに分解することができのであれば、右に箱を書き足し、そこに要素を書き足します。このように一番左側が問い(起点)で、右に行くほど細かく要素分けされていきます。
どこまで右に行けば終わりになるかは、書き出せなくなったら終わっても良いと思います。重要なのは真ん中の縦の箱です。上の図では真ん中の縦の箱は3つあります。どうしても出せない場合は仕方ありませんが、ここは最低でも3つの箱を埋めるように頑張ってみてください。
このロジックツリーが考えるための地図になります。
この地図を持って考えている場合はロジカルシンキングと言えますが、一方でのこの地図を持たずに考えるのは当てずっぽう、あるいは思い付きと言われても仕方のないことです。
ロジカルシンキングを実践するにはロジックツリーという地図を持って考えましょう。
つまり・・・
ロジカルシンキングとは考えるべき問いにし対して、抜けや漏れがなく、考えるべきこと全てに根拠を持って考える手法で、それを実践するためロジックツリーという地図を持って考える手法です。