のんびりいこうよぉ

障害児の父です。障害者関連、スーパーセブンとW650、プラモデル作成、そして福岡出身なので福岡ネタが大好きなアラフィフMBAホルダー。

私とケーターハムスーパーセブンの出会い(1)

私が初めてケーターハムスーパーセブンという車名を目にしたのは今から30年くらい前になると思います。

その話をする前に、どうして車に興味を持ったのかを少し書かせてください。

少年ジャンプとの出会い

私は小学校の頃、地元の少年サッカーに所属してて、それからしばらくして週刊少年ジャンプキャプテン翼の連載が始まりました。そして中学生になった頃に「よろしくメカドック」という、店に来る常連客の車を要望に応じてチューニンしたり、後にチューニングした車でゼロヨンやキャノンボールといったレースに参加したりするような漫画で、その中でちょっとした技術解説を読むとドキドキしたものです。

よろしくメカドック:全日本ゼロヨン大会編」

FFのHONDA CR-Xミッドシップ化したうえにリア駆動化までしてます。パワーユニットも1.6リッターNAエンジンから1.6リッター・ツインターボエンジンへと改造することにより135馬力エンジンから270馬力エンジンと大幅に馬力アップを図っています。

その当時、日産スカイラインR30型 通称鉄仮面のエンジンはFJ20と呼ばれるもので、2リッター・インタークーラーターボ付きで205馬力です。当時の多くの車が200馬力が頭打ちな状態でした。89年に登場したR32スカイラインGT-Rで2,568ccの直列6気筒4バルブDOHCエンジンにセラミックス製ツインターボRB26DETT型)を搭載し280馬力を発揮したのをきっかけに、他の国産車でも280馬力以上を出すようになってきました。

よろしくメカドックキャノンボール・トライアル編」

ここではアメリカ名スープラ、日本名セリカXXをベースに2.8リッター DOHCのボアを3mmアップして、排気量は2960ccに拡大。さらに2基のターボを装着してツインターボ化し、瞬発力をつけるためにパワー・インジェクターも備える。仕上げにニトロ・キットも装着し、最高出力はノーマルの倍を超える400psを絞り出す改造をしていました。

ニトロですよ。

やばくないですか。

 

他にも東日本サーキットグランプリ編では日産のフェアレディZをフルタイム4WD化したり、何も知らない中学生がドキドキしないわけはありませんよね。

そんなことがあり、高校卒業後の進路を考えたときに内燃機関の勉強がしたいと思い大学は機械工学化に進学しました。

この当時であったのがヤングジャンプに掲載されていたGT romanという漫画です。

ケーターハムスーパーセブンとの出会い:漫画GT-roman

この漫画は1話完結の漫画で、扱っているのが1970年代ごろのヨーロッパ車が多く、沼津にあるロマンという喫茶店で集まってくる常連たちとマスターを取り上げて自動車マニア達が引き起こす笑いや、少しほっこりする話を、ちょっと不良っぽく洒脱に描いているものです。

ヒロシとスーパーセブンとレベッカ

このGT-romanの中でヒロシというスーパーセブンBDRに乗る青年が出てきます。

ヒロシが数ヶ月かけて口説いた、ちょっとお嬢様っぽい子を初めてドライブに誘うシーンで、お嬢様っぽい子は高級車で優雅に迎えにきてくれるシーンを想像しながら待ってます。一方ヒロシはロータスの帽子に革ジャンを着込みスーパーセブンに乗って現れます。

そんなヒロシとスーパーセブンを見た女の子は「ヒロシ君、この車、ドアがないんだど」と少し引き気味。そんな彼女にお構いなしにヒロシは「いいから乗りなよ」と勧めるます。

そうやって一応女の子をセブンに乗せると、いきなり1速でブーン、2速でブーン、3速で100km/hってヒロシ君は女の子が喜んでいると思って「どう?スカッとするでしょう?」と尋ねるが、当の女の子は心の中「やっとまともに空気が吸えた。頭がくらくらする」って感じで不満気味。

女の子が気を取り直してレベッカの曲が入ったカセットテープを取り出すと、ヒロシ君は「カーステレオは付いてないんだ」と返答します。

徐々に女の子の気持ちが離れて行こうとしているところに雨が。

もう女の子は我慢できずに途中でバスで帰るといって車を降ります。

そんなヒロシ君を励ますようにロマンのマスターがお酒が入ったグラスを置き、今日は車は店に置いて行けとお酒を勧めます。そしてマスターもグラスを出し「でもよぉヒロシ、女にはわかんねぇーぜ、特にあの車は」といって飲み始めます。

ヒロシとスーパーセブンと2CV

お嬢様に振られたヒロシ、かなり引きずってます。

そこに現れたのが2CVに乗る高校の女教師。

これも書くと長いのですが、この女教師がのちにヒロシ君の彼女になります。

もちろんスーパーセブンの助手席にも進んで乗ってくれます。

この話も非常に面白いんですよね。

キーワードはタバコ。

今タバコというと多くの人が嫌煙家で、タバコを吸っている人を見ると犯罪者の如き目で見られますが、この当時はタバコを吸う人って格好良い、そういうように好意的に見られていた時代です。

他にも「ヒロシとロータスセブンとケーターハム」というのもありますが、これも書くと長くなるので、私が書いたものではありませんが実際に買って読んでいただけると幸いです。

色々つらつらと書いてきましたが、このGT-romanで初めてケーターハムスーパーセブンって車を知りました。私が大学生の時代で、約30年くらい前の話です。

そんなGT-romanも今ではGT-roman Lifeとして再開し販売されています。

古い車に興味がある方は、ぜひ、こちらも手に取って読んでみてください。