のんびりいこうよぉ

障害児の父です。障害者関連、スーパーセブンとW650、プラモデル作成、そして福岡出身なので福岡ネタが大好きなアラフィフMBAホルダー。

タミヤ ウィリアムズ FW-07完成

タミヤから出ていたウィリアムズ FW-07が完成しました。

昔からのF1ファンの方であれば、このFW-07をご存知だと思いますが、私のように90年代に入ってからF1を見るようになった人間はFW-07よりもキヤノンカラーでお馴染みのFW-13の方が親近感があると思います。

簡単にウィリアムズの変遷を紹介すると、ウィリアムズは1977年からF1に参戦しており、今年で46周年となる老舗チームです。F1そのものは1950年から開催されており、記念すべき第一回目の開催地は英国のシルバーストーンサーキットです。英国とえいばサッカーやゴルフなどが発祥地としれ有名です。他にも産業革命が世界で初めて起きたのも英国と言われています。

余談ですが、多くの人が英国のことをイギリスと言いますが、厳密にはイギリスっていう国は存在しません。イギリスの語源を調べると、1543年に種子島を通じて鉄砲やキリスト教が伝わったというのは皆さんも歴史の教科書で学ばれたと思います。この時の貿易船がポルトガルの船で、貿易を行うには交渉が必要になります。そのためポルトガル語が一部の地域で使われるようになったと思われます。ただ、この当時のポルトガルの商船と日本の商人が直接取引できる時代ではなかったと考えると、当時の日本のしかるべき地位の人間が対応したと考えるのが普通だと思います。このしかるべき地位の人間がポルトガル語を起点とした外来語を日本に広めたと思われます。

そのためイギリスの語源を調べるとポルトガル語に辿り着きます。英国はポルトガル語でEnglez(エングレズ)といい、これが日本人にはイギリスと聞こえ広まったとされます。

イギリスが英国を指さないとすると、正しくはなんと呼べば良いのでしょうか。

この答えは、日本の外務省がなんと呼んでいるかだと思います。

外務省ではグレートブリテン及びアイルランド連合国というのが英国の正しい呼び名としています。英国はイングランドウェールズスコットランド北アイルランドで構成されており、それぞれが国として認められています。そのため各国には首相は存在しますが、同一君主、単一主権国家として扱われる連合王国です。君主は以前はエリザベス女王でしたが、現在はチャールズ3世になります。

例えばオリンピックやサッカーW杯などを考えてもらうと分かりやすいかと思いますが、それぞれの大会で英国代表あるいはイギリス代表という言葉を聞いたことがないと思います。しかしイングランド代表やスコットランド代表などの言葉は耳にしたことがあると思います。これからもお分かりにようイングランドウェールズ等は国として扱われています。一方で英国という場合はそれらを含めた連合国を示します。

話を元に戻しますが、FW-07は07B,07C,07Dと毎年アップデートを行なっています。成績もコンストラクターズランキンにおいても79年2位、80年1位、81年1位、82年4位と非常に戦闘力が高いマシーンだったことが伺えます。その後FW-08がうまく行かず、FW-09でホンダRA163Eパワーユニットに変更されます。ここから徐々に盛り返してきて86年FW-11で遂にコンストラクターズランキング1位に返り咲きました。

私が初めてウィリアムズのF1を見た時は既にキヤノンカラーで、恐らくナイジェルマンセルとリカルド・パトレーゼがFW-14をドライブしていたと思います。この1990年代ではコンストラクターズランキングで1位か2位の成績で、ドライバーもナイジェルマンセルやアランプロストがドライブしまさにウィリアムズ全盛期だったといえます。

2000年代に入っても当初の成績は2位か3位を行ったり来たりしていた感じですが、2006年以降は7位から10位の間が定位置って感じで落ち込みは酷く、それは今も続いています。

私としてFW-07のグリーンを主体したマシーンよりキヤノンカラーのように黄色とロスマンズブルーを主体としたマシーンの方が記憶に鮮明なのですが、このFW-07もF1の進化の過程位おいては非常に貴重なモデルだと思いました。

この時代ロータス79に代表されるような俗にいうウィングカーが成功の鍵として注目を浴びていました。ウィングカーは今でこそダウンフォース・エフェクト・カーと呼ばれますが、サイドポンツーンの形状が車体前の部分は地面に近く、後ろに行くに従いスロープ上に跳ね上がっていく、例えるなら飛行機の羽の断面のような形にすることでベンチュリー効果を狙ったものです。この構造にすることにより大きなダウンフォースを得ることができ、早いコーナーリング速度が実現できました。その一方でポーポイジングを増幅させてしまうことになります。このポーポイジングが与える影響の大きさは近年のF1レースにおいてもルイスハミルトンが苦戦していたのは記憶に新しいですよね。

このウィングカーの構造変更がF1にとって大きな分岐点になったは間違いありません。

プラモデル自体の出来ですが、まぁ、あまり自慢できるような良い出来ではありません。しかし素人モデラーとして大きな失敗もなく楽しむことができました。また古いキットであるためデカールの褪色や割れ等に対して割り切って作業できたのも良かったかもしれません。

さて、次は何を作ろうかな。